こんにちは、認知症ZEROです。
「頭では分かっているのに、なかなか生活習慣を変えられない」
——そんな経験はありませんか?
今回は、船木先生に腸と認知症の関係について伺いました。
前編でお話しした腸と脳のつながりを踏まえ、今回は「腹落ち」というキーワードから、食生活や人間関係が腸、そして脳にどう影響していくのかを掘り下げていきます。
※本記事の内容は、船木先生の長年の臨床経験に基づく見解です。
1頭で分かっていても「腹落ち」していないと変われない


船木先生
「食生活を腹落ちさせていかなくちゃいけないわけですよね。とはいえ、やっぱりお口に美味しいものを選んでしまう現代の誘惑があるじゃないですか。でもここを覆すってことが大きなポイントになってくる」

木曽さん
「頭では分かってるって言うじゃないですか。だけどお酒もやめられない」

船木先生
「腹では理解できてない、ってことですもんね」
病気を予防したい、生活習慣を改めたい
——頭では分かっているという人はとても多いのです。
お酒がやめられない、ギャンブルがやめられない、分かってはいるんですけどねという人はいくらでもいます。
頭で分かっているだけでは「腹では分かっている」とは言えません。「頭で分かる」と「腹で分かる(腹落ちする)」は別のものなのです。
生き物として、社長だけが元気でも会社が倒れたら、その家が倒れたら、みんな全滅してしまいます。
「これじゃいけないな」という感覚は、体全体が発するシグナルとして生まれてくるものです。
今の食生活だとまずいというシグナルは、ご本人にしか知り得ない情報であり、それを敏感に感じ取れるかどうかが分かれ道になります。
そしてこれは食生活だけの話ではありません。
物の考え方、人間関係の作り方、仕事の仕方
——全てにおいて「腹落ち」できているかどうかが問われてきます。
2「腹落ち」を生むのは信頼できる人からの情報

現代社会では、人間関係や仕事の中で全てを腹落ちさせていくのはなかなか大変なことです。
そのためには情報を集める必要がありますが、その過程で余計に難しくなっている面もあります。
元々、腹落ちさせるための情報は、信頼できる人が持ってきたものでした。
腹を割って話せる人だからこそ、その情報に腹落ちできたのです。

船木先生
「そういう人間関係にちゃんとすでに構築されてるってことが前提になるっていうこと。それからそこでやり取りされる情報についても、みんなが腹落ちしてるっていうことですね」
誰かが「これはおかしいな、ちょっとまずいんじゃないか」と感じたときに、腹を割って意見交換できる関係にあることが、常に大事なことなのです。
3腸内環境は近くにいる人同士で似てくる

腸の中の環境、腹の状態というのは、近くにいる人同士で似てくるものです。
いい腹の状態の人は、周りの人も良くしていきます。

木曽さん
「確かに人間関係においても、こっちの腹の虫が収まってなかったら相手の腹の虫も収まらないし、っていう心理面もそうだし、食生活においても家族ってなった時に、自分が摂取するものと家族が摂取するものが共通する場合が多いですもんね」
「心理的な側面」と、実際に「同じ食事を共にする」という食生活の側面。
この2つの側面から、腹(腸内環境)が家族や近しい人同士で似てくるというのは納得できる話です。
4腸の不健康は、脳にも少なからず影響する

腸の環境が不健康な状態にあると、その先にある脳にも少なからず悪影響を及ぼす可能性が出てきます。
脳腸相関という言葉があるように、腸の健康は本当に大事なことなのです。

船木先生
「脳みそも結局食べたものが作ってますし、腸の中の菌も食べたものを餌にして頑張ってますし」

木曽さん
「それ、腸だけじゃないですもんね。全てが繋がっていくということですから」

船木先生
「だからその1個たりとも侮っちゃいけないし、おろそかにしちゃいけないということですね」
脳も腸内の菌も、すべて自分が食べたものから作られています。
腸だけを特別に考えるのではなく、食生活、人間関係、物の考え方
——全てが繋がっているという意識を持つことが大切です。
💡まとめ
- 「頭で分かる」と「腹で分かる(腹落ちする)」は違うもの。頭だけの理解では生活習慣は変わりにくい
- 腹落ちできる情報は、信頼できる人間関係の中で生まれる。腹を割って意見交換できる関係が土台になる
- 腸内環境(腹の状態)は、近くにいる人同士で似てくる傾向がある
- 腸の不健康は脳にも影響しうる。脳も腸内の菌も、食べたものから作られている
- 食生活・人間関係・考え方は全て繋がっており、どれ一つおろそかにしてはいけない
本記事の内容はこちらのYouTube動画でお話ししています。
腸と認知症の意外な関係について、船木先生が「腹落ち」というキーワードから分かりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
※本チャンネルの内容は、医療・健康に関する情報提供を目的としたものであり、特定の診断・治療・予防効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合や治療中の方は、必ず医師など専門家へご相談ください。