こんにちは、認知症ZEROです。
毎日なんとなく続けている習慣が、実は脳の老化に関わっているとしたら気になりませんか?
今回は、味噌汁やぬか漬け・納豆といった発酵食品と腸内環境の関係、そしてスマホの使いすぎや甘い飲み物が脳に与える影響について、船木先生に伺いました。
腸と脳がどうつながっているのか、その仕組みを知ると、日々の食習慣・生活習慣の見え方が変わってくるはずです。
※本記事の内容は、船木先生の長年の臨床経験に基づく見解です。
1毎日の味噌汁・ぬか漬け・納豆が腸を整える

チェック項目のひとつが「毎日1回は味噌汁・ぬか漬け・納豆を食べる」というものです。

船木先生
「何より干してるものが、味噌、できればさらにぬか漬けがあればもう最強の組み合わせになるんですけど」

木曽さん
「へえ。ここには何が入ってるんですか?」

船木先生
「菌たちですよね」
発酵食品には、それぞれ異なる菌の働きがあります。
納豆は発酵によって生まれる納豆菌が腐敗菌をはねのける力を持っているため腐りにくく、ぬか漬けや味噌には乳酸菌をはじめとする、腸で活躍する菌がたくさん束ねられています。
面白いのは、味噌汁のように加熱すると菌自体は死んでしまうという点です。
それなら意味がないのではと思う人もいるかもしれませんが、そこは腸の仕組みがよくできています。
2発酵食品の菌は「仲間の死骸」も糧にする


船木先生
「腸はすごくて、仲間の死骸もウェルカムなんですよ。仲間が死んだ状態で来ても、本当にありがとうっていう感じで受け入れるんですよ」
死んだ菌もちゃんと処理して、より強い仲間を作り出す。
だから味噌汁で菌が死んでいても、それが無駄になるわけではないのです。
3腸内細菌と脳はつながっている

人の体にある細胞の数よりも、腸の中に住んでいる菌の数の方がはるかに多いという事実があります。
自分の体は自分のものだと思っていても、実は住人の方が多いというわけです。

船木先生
「ほとんどのストレスフルな状況に耐えるのが菌の特徴なんですよ。その時その時に必要な菌の仲間を増やしとこうとか、普段こいつ悪いことやってるけども、今はこいつもやむを得ないから増やそうっていうことをやりながら、全体として私たちの体が生き抜けるような状況を維持しようとするんですよね」
そこで一番大事な餌であり、新しい仲間であり、新しい情報を入れてくるのが発酵食品です。
そしてその腸で活躍している菌たちが、ものすごい情報量のやり取りを脳とやっているということが、今かなり分かってきています。
腸内細菌と脳の情報のやり取りが、認知症によるダメージを回避する役割を担ってくれている可能性があります。
4「腹に落ちる」「腹が立つ」に隠れた腸の知恵


木曽さん
「大人になって、本当はこんなことは良くないんじゃないかとか、職場で伝統的にこうしてるとか、業界でこうだっていうことっていっぱいあるじゃないですか。あれってどこに収めてます?」

船木先生
「言いたいことありますね。内容にもよりますけど、距離を近くしないようにしたりとか、どこにその情報を最終的に格納して終わりにしてます」

木曽さん
「脳で考えあれ、脳じゃないんですか?」

船木先生
「でも脳だったらなんかぽいっと出てきそうじゃないですか。言わない情報って腹じゃないですか」
日本語には
・「腹に落ちる」
・「腹が立つ」
・「腹を割って話す」
など、感情や納得を腹という言葉で表す言い回しがたくさんあります。
大事な情報を認識して、それでも簡単には済まない話を、時々どうしようかなと調整しているのが腹なのです。

船木先生
「それを助けてくれてるのが腸の菌だと思うんです」
腸の調子があまり良くないと、この「腹の座り」が悪くなっていきます。
それが感情に影響を及ぼし、結果的に脳のダメージにもつながっていく。
健全な思考・感情の働きを普段からいい感じで維持できている人は、ちょっとしたことで急に怒ったり、恐怖や不安に押し潰されたりすることなく、臨機応変に対応できます。
発酵食品をほとんど取らなくなっている今の生活は、その押し返す力やしなやかさをどんどん失わせているのではないでしょうか。
穏やかな気持ちは腸の健康にあるという考え方は、記憶や脳の話にとどまらず、日本人が古くから「腹」という言葉に感情の源を見出してきたことともつながっているのかもしれません。
5スマホ1時間以上の習慣が思考を止める


木曽さん
「これは引っかかる方多いんじゃないだろうか。スマホを毎日1時間以上見ている」

木曽さん
「これはもう100%私はイエスですね」
多くの人が当てはまるこの項目、何が問題なのでしょうか。ブルーライトや電磁波の影響もありますが、船木先生が指摘するのはそれだけではありません。

船木先生
「もしかしたらこれ誰も言ってないことかもしれないんですけれども、何か万能感というかですね。たまたまSNSで誰かが言ってる、その人を会ったことはないけど友達だと勝手に思ってるっていうような人いっぱいいるじゃないですか」
本当は自分で考えて自分の意見を持ち、それを周りの人に自分の言葉で伝えていくものです。
しかし、そういったことを言葉巧みに話せる人たちの意見を毎日のように見てフォローしていると、自分の意見といつの間にか同一化してしまいます。
6好きか嫌いかの二択思考が招くリスク


船木先生
「よくよく考えてこの人が言ってることよく分かるし、だけど、ここはちょっと納得できないな、なんてことはなくて、100%同意するか、100%嫌うかなんですよ」

木曽さん
「確かに。もうこいつ嫌とか嫌いとか、何言ってんのこいつともうブロックするとか」
自分が理解できる人は好きになり、自分がちょっと分からないこと・難しそうなことを言っていると、なんか偉そうだと一気に嫌いに転じてしまう。
本来はそこで一度自分を見つめ直す作業が必要なのに、その問いかけがほとんどできないまま終わってしまいます。
じっくりと耕すように時間をかけて人との関係を作ったり、自分の思想を育てていったりということが、スマホを通じては残念ながらほとんどできていない。
ここに問題があります。

船木先生
「脳みそとしては、あ、こいつやめといた方がいいよ、もう考えなくていいよっていう方に行きたいんですよ。楽だから」
スマホに考えることを委ね続けると、脳の楽な思考回路がどんどん強化されてしまいます。

木曽さん
「1番やっぱり人間が感じうるノンバーバルの情報がゼロじゃないですか。そこがやっぱり脳にダメージを与え続けている部分はあるってこと」

船木先生
「そうでしょうね」
7ソフトドリンク・ジュースに潜む甘さの罠

続いての項目は「ソフトドリンクやジュースを週に3回以上飲む」というものです。

木曽さん
「これは私自身を持ってNOです。もう選ばないようにしてます」

船木先生
「よろしいと思いますね」
何が良くないのでしょうか。理由はシンプルです。

船木先生
「甘いと感じるものは、粒の小さい糖分であっても、果物の構成要素であるフルクトースという粒の大きい糖分であっても、人工の甘味料であっても、どっこいどっこいというか、悪いにも越したことはもう全部悪いですね」
果物の自然な糖分なら許されるイメージを持っていた人も多いかもしれません。
しかし、今の果物は昔とは違い、甘く改良されすぎている面があります。
自然の成り立ちから生まれた果実であればこんなに甘くなるはずがないのに、人間が美味しいと思う品種に改良していく過程で、実は人間の体の原理原則に合っていない味になっているのです。
8果物・野菜ジュースの「100%」のからくり

甘い果物を好む人が最終的に行き着くのがジュースです。
しかし果肉や薄皮ごと食べるのと、汁だけを吸ったりジュースにしたりするのとでは、糖の吸収のされ方がまったく違います。

船木先生
「濃縮還元っていうのは、お水を運ぶのが1番コストかかるので、水を抜くんですよ。100%のジュースの水を抜いたらベタっとしたエキスになりますね」

木曽さん
「でも同時に大事な栄養分も死んじゃうし」

船木先生
「大事なものが抜けちゃうんですよ。それを買ってきて水で薄めて、工程を足したり、場合によっては甘みを調整したりして、濃度だけ元に戻すんですよ」
ここで注目したいのが、「100%」という表示のからくりです。

船木先生
「濃縮してる部分にいろんなもの混ぜてるんですよ。ここに何を混ぜたかは書かなくていいんですよ。97%の水分を抜きました。97%足しました。そしたら100%って言っていいんですよ」
これは野菜ジュースでも同じで、「濃縮野菜汁」と表示されているものには、濃縮された部分に甘いものが加えられていても、それを表示しなくてよいことになっています。
忙しいときに野菜ジュースを飲んで野菜を摂取した気になっても、実際にはかなりの糖分を摂ってしまっている可能性があるのです。
9甘いものが引き起こす糖化反応と脳への影響

甘いものが認知症とどう関係するのか。船木先生が挙げるのが「糖化反応」です。

船木先生
「人の体っていうのは、思いっきり絞っていって水分を抜いてしまうと、脂肪ももちろん含まれてますけども、絞って絞って絞ってほとんどタンパク質なんですよ。体中タンパク質で作られてるんですけれども、そのタンパク質と甘いもの、糖分が特にブドウ糖のような粒の小さい糖分がただそこに一緒にいるというだけで、糖化反応っていう反応が起きるんです」
分かりやすい例として、シロップ漬けの栗が挙がりました。
最初は透き通った色をしているシロップも、時間が経つと茶色く変色していきます。
これは栗のタンパク質と濃いシロップの糖分が反応し続けているために起きる現象です。

船木先生
「これを見てるのが、よく糖尿病の検査で使われるヘモグロビンA1Cっていうあの項目ですよ。赤血球ってタンパク質なので、赤血球がどれだけの甘い水にさらされてるかで赤血球の色が変わってくるんです」
赤血球に限らず血管の壁もそうですが、血液は全身を流れます。つまり、食べた甘いものは全身に回って全身を糖化していきます。
脳もたくさんの血液をもらい続けないと生きていけないため、この糖化反応から多大な影響を受けてしまう可能性があります。

船木先生
「スイッチどころか、もう火に油を注いでるのが甘いものです」
💡まとめ
- 味噌汁・ぬか漬け・納豆などの発酵食品は、腸内細菌を育て、脳との情報のやり取りを支える役割がある
- 腸の調子が「腹の座り」に影響し、感情や思考の安定にもつながっている可能性がある
- スマホを1時間以上見る習慣は、思考停止と「好きか嫌いか」の二極化を招きやすい
- ソフトドリンク・ジュースの甘さは、果糖・砂糖・人工甘味料を問わず避けたい
- 果物や野菜ジュースの「100%」表示にも、濃縮還元による糖分調整のからくりがある
- 甘いものによる糖化反応は全身に影響し、脳にもダメージを与える可能性がある
本記事の内容はこちらのYouTube動画でお話ししています。
発酵食品と腸内細菌の意外な関係から、スマホ習慣・甘い飲み物の落とし穴まで、船木先生が具体的なエピソードを交えて解説しています。ぜひご覧ください。
※本チャンネルの内容は、医療・健康に関する情報提供を目的としたものであり、特定の診断・治療・予防効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合や治療中の方は、必ず医師など専門家へご相談ください。