こんにちは、認知症ZEROです。
「お腹の脂肪は見た目の問題」と思っていませんか?
実は内臓脂肪は、そこにあるだけで体に悪影響を及ぼし続け、血糖値のコントロールを乱し、脳にまで影響を与えていく存在です。
今回は、船木先生に「座りっぱなし」と「内臓脂肪」「インスリン抵抗性」「自律神経」が認知症とどうつながっているのかを伺いました。
座る時間を減らすための具体的な目安についてもお話しいただいています。
※本記事の内容は、船木先生の長年の臨床経験に基づく見解です。
1内臓脂肪は「あるだけで毒をばらまく」存在


船木先生
「よくこの腹つまんで脂肪がとか言う人いますけど、これは皮下脂肪なんですよ。もっと奥の、例えば肝臓だったり内臓の周りについていて、今では輪切りにしたCTの写真でここが脂肪だよってことをちゃんと見分けることができるんです」

木曽さん
「あるだけでもう悪いやつっていう感じですか?」

船木先生
「そうですね。そのものがなかなか、1度つくと減らない。そこにあるだけで体に毒をばらまいてるという風にイメージしてもらうといいと思います」
内臓脂肪は一度つくとなかなか減らず、そこに存在するだけで体全体に悪影響を及ぼしていくという点です。
すぐに消える皮下脂肪とは性質が異なり、長時間の運動、十分な睡眠、日常的な活動量の見直しといった、人間らしい生活を取り戻す中で少しずつ減らしていくしかありません。
2インスリン抵抗性とは何か


木曽さん
「インスリン抵抗性というものがテーマとして上がっているんですが、この辺はどういったお話になりますでしょう?」

船木先生
「インスリン抵抗性っていう言葉は、なんか難しそうだなっていう風に思わないで簡単に捉えて欲しいんですね。せっかくインスリンが出ても効かない。分かりやすく言ったら、子供に一生懸命高い塾を払ってるのに全然勉強しない、結果として成績が上がらないっていう風に思ってください」
インスリンは膵臓から出される、血糖を下げる唯一のホルモンです。
糖尿病というと「インスリンが出なくなる病気」というイメージを持たれがちですが、実際の初期段階では話が違います。

船木先生
「出てないわけじゃないんですよ。むしろ普通の人よりも出てるのに、効いてない体の状態をインスリン抵抗性が高いっていう風に表現するんです」
つまり、膵臓は一生懸命インスリンを出して血糖を下げようと頑張っているのに、内臓脂肪がその働きを邪魔しているという状態です。
3血糖が下がらない仕組みと認知症への影響


船木先生
「血糖が下がるっていうのは、糖が消えてなくなるわけじゃなくて、体の大部分を占めてる筋肉の細胞の中に、あのブドウ糖っていう糖分を血液の中から引っ張り込むんですよね。その引っ張り込む働きが、筋肉の方で弱まってしまうんですよ。動かないと」

木曽さん
「なるほど。必要として干していかないと、結局それが供給されていかない状況になると」

船木先生
「そうです。動かせば足らなくなるから欲しいって筋肉がオーダーを出すわけですね。人の体って、糖分を筋肉が必要とするから筋肉の中に取り込まれるのは最初の方なんですよ。そのうち、必要なのに取り込むことすらできなくなっちゃうんですよ」
インスリンが出ても出しても血糖を下げられない状態が続くと、その結果は炎症という形で現れます。

船木先生
「結果、炎症を起こします。それに火に油を注ぐのが高血糖なんですよね。血管のしなやかさも失われ、隅々まで血管を広げる力も失われていく。トータルに血管の働きが落ちるっていうことは、体全体が生きていく力を失っていくっていうことになります」
脳は大量の酸素と栄養を血液の流れから受け取って働く臓器です。
血管の働きが落ちれば、脳への影響も避けられず、それが認知症につながる要因の一つになっていきます。
4座りっぱなしが自律神経を乱す


木曽さん
「今回の座りっぱなしというところから、自律神経ってどういう繋がりが出てくるんですか?」

船木先生
「座りっぱなしっていうだけで、結構ですね、交感神経って言って、モードで言うとこう戦闘モードだったり、逃走、戦わなきゃっていう時のこう集中している。そうじゃないと自分がダメになってしまう、もしかしたら自分がやられてしまうかもしれないっていう昔の記憶に従った戦闘モードになりやすいんですよね」
さらにパソコン作業のように一点を見つめ続ける状況では、リラックスからは程遠い状態が続きます。

船木先生
「1日リラックスしていい気持ちで仕事してるってことはまずないんですよ。座ってるわ、ただでも体に悪い姿勢で前のめりになって、重い頭をこう斜めの姿勢で支えながら首に負担をかけて、しかもイライラしながら一点を見つめて、相当あの交感神経を高めた状態で戦闘し続けてるんです」
体をリラックスさせることは、単にぼんやりしているだけではありません。

船木先生
「特に瞑想神経、副交感神経っていう自律神経の、リラックスモードになった時の働きっていうのは、実際に神経の傷ついた場所が治っていってるっていうのが今ちゃんと証明されてるんですよね」

木曽さん
「じゃあ、デスクワークで傷ついた脳を修復する作業をやってるわけですね」

船木先生
「現代人はおそらくもう寝てる間しかできてないんです」
疲れを感じたときは椅子に座ったままではなく、横になって休むだけでも脳へのダメージの蓄積を軽減できます。
530分に1回、体を動かすことの重要性


木曽さん
「現代人において座ることは不可避な状況じゃないですか。結局とはいえ、そこに抗うには結論はやっぱりウォーキング含めた運動で体を動かしてあげる、座る時間は減らせた方が良いということなんですね」

船木先生
「減らすと同時に、合間合間にとにかく体を動かす時間を入れていくってこと。もう最低1時間以内に体を動かす、できれば30分に1回動かす」

木曽さん
「相当頻繁に動かさなきゃですね」

船木先生
「そう。90分授業とか2時間だとかっていうのは、人間の集中が大体何分続くかっていうことだけに基づいて授業って作ってるんですけども、無理ですよ」
大人であっても90分座り続けることは体にとって無理のある行為です。
人間のルーツをたどれば、これはごく自然な話でもあります。

船木先生
「縄文時代に認知症っていう病気があったかっていうと、まあなかったでしょうね」

木曽さん
「これ現代病ってことですね」

船木先生
「特に戦後ですね、生活様式は一気に変わり、欧米の文化が流入して」
座りっぱなしの生活は、人類の歴史の中でごく最近になって生まれた習慣です。
だからこそ、30分に1回は体を動かすという意識的なルールが必要になります。
💡まとめ
- 内臓脂肪は一度つくと減りにくく、そこにあるだけで体に悪影響(毒)をばらまき続ける
- インスリン抵抗性とは、インスリンは出ているのに効きにくくなっている状態のこと
- 筋肉が糖を取り込む力が弱まると血糖が下がらず、高血糖や血管の炎症を通じて脳にも影響が及ぶ
- 座りっぱなしは交感神経を高め続け、リラックス(副交感神経)による脳のダメージ修復の機会を奪う
- 座る時間はできるだけ減らし、最低でも1時間に1回、できれば30分に1回は体を動かすことが望ましい
本記事の内容はこちらのYouTube動画でお話ししています。
内臓脂肪とインスリン抵抗性、座りっぱなしによる自律神経の乱れが認知症にどうつながるのか、船木先生が具体的に解説しています。ぜひご覧ください。
※本チャンネルの内容は、医療・健康に関する情報提供を目的としたものであり、特定の診断・治療・予防効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合や治療中の方は、必ず医師など専門家へご相談ください。