こんにちは、認知症ZEROです。
お酒は好きだけど、脳への影響はちょっと気になる——そんな方、多いのではないでしょうか。今回は、船木先生に「医学的に見て、お酒は飲んだ方がいいのか、飲まない方がいいのか」を伺いました。結論はかなり明確で、できるだけ避けるべきお酒がはっきりと存在するのです。今回はその内容を詳しく解説していきます。
※本記事の内容は、船木先生の長年の臨床経験に基づく見解です。
1医学的には「飲まない方がいい」は本当か
1:06頃/船木先生のコメントシーン
船木先生
「純粋に医学的な面で言うと、99%飲まないに越したことはないと思っています」
木曽さん
「ああ、それはもうエビデンス的にも出てるんですか?」
この見解は、特定の研究データではなく、船木先生ご自身の長年の臨床経験によるものです。お酒のパッケージには「ウイスキーならこれくらい」「ビールなら何本まで」といった目安が書かれていますが、その量できっちり止められる人がどれだけいるでしょうか。それができないなら、最初から量を気にせず飲まない方が、シンプルで確実です。
2お酒の良い面も無視できない
2:39頃/お酒と人間関係の話をしているシーン
船木先生
「このお酒が純粋に人体にとって害悪にしかならないものだったとしたら、私は人類は酒を飲むことをもう放棄していると思うんですよね」
木曽さん
「確かに。そうじゃないと、とっくに人類は滅んでますよね」
実際にはどんな民族・文化にも、お酒を作る技術や飲む習慣が根付いてきました。それは、お酒が人と人の距離を近づけ、コミュニケーションを深める道具として機能してきたからです。この「人との関わり」は、認知症とも深く関係してきます(5章で説明します)。
3避けたい「安いお酒」の正体
3:39頃/避けるべきお酒について語るシーン
船木先生
「ただ私が絶対にこれやめた方がいいっていうお酒はね、明白で……焼酎と書いてあっても、ものすごい量をこう安く売ってる甲類焼酎というタイプは、あれは絶対やめた方がいいです」
同じ「焼酎」という名前でも、作り方によって大きく2種類に分かれます。原料の風味を残しながら1回だけ蒸留する本格焼酎(乙類)と、繰り返し蒸留してクセをほぼ取り除き、大量生産・低コスト化した甲類焼酎です。安価な缶チューハイの多くは、この甲類焼酎に強めの甘みや香りを加えて、飲みやすく仕上げたものです。
船木先生
「そこで血液中のアルコールのレベルとしては非常な勢いで上がって、あれは明確に頭の細胞を傷つけています」
木曽さん
「あ、やだ。本当ですか?」
甘くて飲みやすい味に仕上げられているぶん、コップ一杯を短時間で飲みきってしまいやすく、血中アルコール濃度が急激に上がります。実際に、30〜40代という若さで亡くなった患者さんの多くが、例外なく安価なお酒を好んで飲んでいました。発泡酒も、同じ理由から避けたいお酒です。
4おすすめの飲み方
6:12頃/おすすめの飲み方を説明しているシーン
本格焼酎・日本酒・伝統的な製法のビールやウイスキーには、それなりの価格がするという良さもあります。値段が張るお酒は、そう何杯も気軽には飲めません。価格そのものが、飲みすぎを防ぐ自然な歯止めになっているのです。
こうしたお酒は、冷やしすぎず、お湯割りや水割りで少し薄めて楽しむのがおすすめです。ごくごく飲むのではなく、香りや味をゆっくり楽しむ飲み方そのものが、結果的にペースを落とすことにつながります。
5認知症とアルコールの関係、本当のところ
6:46頃/認知症との関係を語るシーン
船木先生
「アルコールと直接認知症を結びつけた研究っていうのは、私は見たことがないんですけど」
長期間の飲酒による影響も、認知症の進行も、どちらも数十年という長い時間をかけて表れてきます。同じ時間軸で重なって進むため、どこまでがお酒の影響で、どこからが元々の認知機能の低下なのか、正直なところ線を引くのは難しいというのが実感です。
それでも繰り返し伝えたいのは、「人間関係」です。
船木先生
「1人でも飲んでしまうっていうタイプの飲み方は、相当リスクが高いという風に考えた方がいいと思いますね」
木曽さん
「そっか。じゃあ、飲み会そのものが悪いわけではないんですね」
誰かと一緒に飲むお酒には、会話やコミュニケーションを生むプラスの側面があります。一方で、1人でお酒に手が伸びてしまう飲み方には注意が必要です。歯止めが働きにくく、量も増えやすいためです。お酒そのものの良し悪しよりも、どんな飲み方をしているかに目を向けることが大切です。
6まとめ:お酒とどう付き合うか
9:05頃/エンディングのシーン
今回のお話をまとめると、ポイントは3つです。
- 医学的には「飲まない」が一番だが、完全な悪ではない。ただ「適量で止められる」人は少なく、そこにアルコールの難しさがある
- 安い焼酎・日本酒(甲類焼酎、リキュール類)・発泡酒は明確に避けるべき。血中アルコール濃度の急激な上昇が体への負担につながる
- お酒を飲むなら、価格が飲みすぎのブレーキになる質の良いものを、誰かと一緒に、ゆっくり楽しむのがベスト
お酒そのものよりも、「どう飲むか」「誰と飲むか」が、脳の健康にとって大切です。
※本チャンネルの内容は、医療・健康に関する情報提供を目的としたものであり、特定の診断・治療・予防効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合や治療中の方は、必ず医師など専門家へご相談ください。